メニュー

慶應合氣道部

コラム 2024.09.18

慶應合氣道部

さて、大学生になってもう4カ月も経過したということで、我々一年生もコラムを執筆しろとの上からの依頼がきました。私は現役部員のなかですと唯一の普通部合気道部から続けている人間になります。さらに普通部合気道部、塾高合氣道部両方で主将を務めた、まさに一貫校の合氣道部のすべてを知り尽くした人間といって差し支えないでしょう、というのはさすがに冗談ですが、私は大学四年間で一貫校同士の繋がりをもっと増やしたいと考えています。そのために今回は私の完全主観による各部の説明をしていきたいと思います。これを見ている普通部生、塾高生の諸君は合同稽古や入部の際に是非参考にしたりしなかったりしてくれ!現役やOBの方は温かい目で見ていただけると幸いです。
注)以下の情報は筆者の在籍時の情報が含まれており、変更されている可能性があります。

1.慶應義塾普通部合気道部
普通部合気道部は慶應義塾普通部にある運動部会21個の内の一部活であり、50音順で一番であることから、普通部会誌や春に一年生に向けて行われる部活説明が常に一番でちょっとだけ有利な部活です。基本週二日(月、木)で稽古をし、大学から毎回コーチが来てくださり、日々合氣道に励んでいます。普通部生はみんな純粋かつとても真面目で、一生懸命稽古に取り組んでいるイメージがあります。ALL慶應などで演武を見るとそのレベルの高さに驚かされることがよくあります。また、週二日大学からのコーチに教わるため、そのコーチの影響を大きく受けやすいというのも特徴の一つですかね。労作展や三田祭、ALL慶應での演武を目標に稽古に励む普通部生はとても応援したくなります。

2.慶應義塾高等学校合氣道部
塾高合氣道部は普通部に比べて土用稽古や寒稽古での参加日数も多いため知っている方も多いと思います。塾高合氣道部には監督が在籍しているため、級を取得できるようになるのが普通部との大きな違いですかね。めちゃくちゃ頑張ったら多分黒帯も取れるんじゃないですかね、実は神奈川で高校生向けの昇段審査が毎年行われているのでいつか塾高生も袴を稽古中から履くようになるかもしれませんね。塾高合氣道部は週5(平日)、監督や大学や綱町稽古から来てくださるコーチ、シニアコーチに教えてもらいながら、それ以外の日は生徒統率での稽古を行います。高校は意外と本来の合氣道を意識して、特に楷書を丁寧に稽古するので、一つ一つの技に対しての理解がとても深まります。また、9月の全日本心身統一合氣道競技大会高等部学校の部に出場するため各々が9点台、金賞、そして最優秀賞に向けて稽古に励んでいます。私も出場しましたが、個人で9点台をとることができなかったので、大学でぜひ目指したいですね。私のように、塾高合氣道部での経験を踏まえさらに合氣道を追求したいと考えている人は體育會合氣道部に入る、という流れになりますので、是非とも皆さん高校生にやさしくしてあげてください。

3.慶應義塾體育會合氣道部
大学は高校までとは違い、サークルや理工学部体育会など、他でも合氣道をすることが可能です。しかし、慶應義塾の名を背負い、ペンマーク道着を着て競技大会に出られるのはこの慶應義塾體育會合氣道部のみ、ということになります。長年大学生を見てきた私としては、袴に入っている「慶應義塾」の文字にとても憧れを抱いたものです。體育會合氣道部は週5(水、日が休み)で基本的に学生統率での稽古を行い、週に一度心身統一合氣道会の会長でいらっしゃる藤平信一師範や要心館の戸田貴之先生にご指導いただき、監督、コーチの皆さん、そしてたくさんの卒業生の方に教えていただきながら、とことん合氣道を追求できる環境だと思います。さらに高校までとの大きな違いが他大学、他道場、他流派との交流です。これらは普通部、塾高にない魅力といえましょう。こんな環境を逃すチャンスはありませんよね?

書いている途中で自分が誰に向けて書いているのかよくわからなくなってきましたが、同じ一貫校の同じ流派の合氣道部でもそれぞれに違いがあり、またそれが面白いのです。稽古や演武会を通してお互いがお互いのことを知り合い、氣を通わせ、更に稽古に励む、これこそが一貫校交流の意義だと私は考えます。そしてこれは合氣道に限った話ではないと思います。皆さんも是非、まずは相手を知ろうとすることから始めましょう。

慶應義塾體育會合氣道部一年 岡村優太郎

メニューを閉じる