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江戸川乱歩

コラム 2024.09.18

江戸川乱歩

初回のコラムから一転(合氣道7年目の同期が普通部・塾高・大学の合氣道部について熱く語っています!ぜひご一読を)、早くも合氣道と全く関係のない話題について書くことをお許しください。

突然ですが、私は江戸川乱歩の作品が好きです。
どのくらい好きかといえば、小学生の頃、夏休みの宿題そっちのけで江戸川乱歩の本を読んでいたところ親に没収された経験があるくらい好きです。
江戸川乱歩の面白さを伝えるべく、カテゴリーごとにおすすめの作品を紹介していきます。

※江戸川乱歩(1894-1965): 作家。大正〜昭和にかけて活躍し、日本の本格推理小説の礎を築いた。

【短編小説】
・『屋根裏の散歩者』 犯罪妄想癖のある主人公が、屋根裏に忍び込み、小さい穴から毒薬を垂らして下で寝ている男を殺害することを思いつきます。口を開けて寝ないようにしようと思いました。
・『心理試験』 強盗殺人の容疑者2人のうち、あらゆる点において片方が犯人としか考えられない状況下で、心理テストを用いて真犯人を炙り出します。潔白の証明が完璧すぎても怪しまれてしまうあたり、完全犯罪の難しさが窺えます。

【少年探偵団シリーズ】
名探偵・明智小五郎とその助手・小林君率いる少年探偵団が事件を解決し、宿敵にして変装の名人・怪人二十面相を追います。
・『魔法博士』 シリーズの中で一番好きです。少年たちが賊を尾行するシーン、誘拐され閉じ込められたアジトでの冒険、お宝を巡る攻防、誘拐された少年たちを救出しに来た明智探偵の鮮やかな手腕など、見所が沢山あります。読んでいてわくわくします。
・『黄金豹』 宝石が盗まれた現場に必ず現れて突如消え失せる黄金の豹の正体とは。猫屋敷、猫夫人、猫娘など、妖しく不氣味な要素が多くあります。

【長編小説】
・『三角館の恐怖』 兄弟のうち、より長生きした方に全財産を与えるという父の遺言に従うと決めてから数十年。余命僅かの兄は弟に公平に財産を分けようと持ちかけますが、断られてしまいます。その晩、弟が何者かに殺害され、遺産を巡る争いは混乱を極めます。一族の思惑が交錯する中、第二の殺人が起き…
この本は私が初めて読んだ江戸川乱歩の作品で、当時6歳でした。ここだけ説明に氣合いが入っているのは思い入れの深さ故です。
・『蜘蛛男』 大体いつも登場する明智探偵が中々出てこないなと思っていたら、そういうことでした。描写が官能的かつ猟奇的で、作者が趣味に走った感じがあります。

本文を通して、江戸川乱歩の作品の素晴らしさが伝われば幸いです。

最後に、とってつけたようで恐縮ですが、この合氣道部は魅力的な変人たちが集う部活です。それこそ、今回約1000字に渡り江戸川乱歩について語ってきた私の比ではないレベルの情熱を自身の好きなことに対して持っている部員がごろごろ居ます。合氣道に対しても、それ以外の趣味・興味に対しても熱い人ばかりです。
これを読んで、というのは些か難易度が高いですが、合氣道部(員)について少しでも興味を持っていただけたなら、このコラムを書いた甲斐もあるというものです。

因みに江戸川乱歩は読んでほしいです。

慶應義塾體育會合氣道部一年 溝口結唯

S 4521990

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