レギュレーション

突然コラムを書けといわれても困っちゃいますね。部のホームページにコラムの欄が存
在しているなんて、全く知りませんでした。何なら部のホームページを開いたこともほぼ
ありません。どなたが見るのでしょうか。そもそもコラムに需要はあるのでしょうか。
字数を稼いだところで、今回はマイブームについて話そうと思います。ズバリ、 「フォ
ーミュラ e」です。フォーミュラ e とは電動車最高峰のレースであり、 「電動車版 F1」の
ようなものです。先日、東京ビックサイト周辺でフォーミュラ e 世界選手権が国内初開催
されたのをご存じでしょうか。私は実際に現地にて観戦したのですが、最も印象に残った
のがそのレギュレーション（ルール） 、アタックモードです。
アタックモードとは、一定時間マシンの最大総電力を 350kw に引き上げることができる
ものです。端的に言えば、マシンをパワーアップできるわけですね。
ここでポイントになるのは、アタックモードを使用する際にはコースアウト側に設け
られたアクティベートゾーンを通過する必要があり、その際に必ずレコードラインから外
れる必要があるため、順位を落とすリスクがあることです。加えて、各ドライバーにはア
タックモードを 2 度使用することが義務付けられており、かつ合計８分間アタックモード
を使用しなければいけません。また、モード中は消費電力が多くなるため、バッテリーの
残量にも注意を払わなければなりません。
そのため、フォーミュラ e のアタックモードは、ライバルに先行して使用したり、逆に
レース終盤まで温存したりと、各ドライバーによって使用タイミングが異なるため、戦略
の幅を生む大きな要因のひとつになっています。
他のモータースポーツと比較して非力なため、つまらないと言われることもあるフォー
ミュラ e ですが、レギュレーションひとつでこんなにもレースを面白くできるのには感心
しました。次回のイベントはフォーミュラ e 観戦にしましょうか。

慶應義塾體育會合氣道部二年 村上滉