卒部ブログ_第69代主務_坂元奎太
卒部ブログ_第69代主務_坂元奎太
合氣道部四年間の振り返りと感謝
このブログを読んでいただき、ありがとうございます。慶應義塾體育會合氣道部第69代主務を務めていました、坂元奎太です。今回は、卒部にあたり私の四年間を振り返り、そこで学んだことを簡単にお伝えできればと思います。
・大学入学と入部のきっかけ
私の地元は鹿児島です。高校までずっと鹿児島から離れることなく、一年浪人時代をはさみ、関東に来ました。小さい頃から東京への憧れがあったので嬉しさ反面、親戚は誰もいないので、独りでやっていけるか不安もありました。
そんな感じで何もわからず大学の入学式を迎え、大学の授業も始まりました。当時の私は大学を専ら勉強しかやらない場所と思っていて、まさに“がり勉で尖ったやつ”でした。授業と自習室に行くだけ、今では味気なく感じる生活を続けていました。しかし、1か月ももたないうちに限界を迎えます。サークルや自分の好きなことを始める周りの雰囲気に惹かれ、自分もこれまで経験してこなかった新しい挑戦をしたいと考えるようになりました。勉強しかやってこなかった自分に、物足りなさがあり、何か変わりたいと思う中で、スポーツに本気で取り組みたいという気持ちがありました。初心者からでもできる合氣道、体育会を選びました。今思うと、その時の自分の選択に後悔はありません。
・入部してから
心決めて入部したので、それからの部活は毎日が新鮮なことばかりでした。日吉の5限の授業が終わってから、道場まで早歩きで向かっていたのを覚えています。合氣道というと、皆さんは色んな技があって、相手を投げているようなものを連想するかもしれません。実際、稽古ではウォーミングアップで受身をひたすらやりますが、この受身こそが自分の上達を左右するものだったと、今振り返って思います。四年間やって、全く完璧ではない状態ですが、それでも受身からは、色んなことを学ぶことができました。特に面白いと感じたのは、人によって投げ方に違いがあって、まさにその為人を表しているような点です。豪快な人もいれば、緩やかな人もいて、私の場合身体は硬くて、どこか自信無さげな技だと思っています。どれが良くて悪いかという話ではなく、その特徴を感じとることで自分はどうやったら相手を導いて投げられるか、上達の機会になりました。
・腰の負傷とプレッシャー
部活に慣れてきたころ、私の身体に異変が生じました。受身をする度に、腰が痛むようになり、稽古も見学するようになりました。原因は元々身体の硬さがあったのと、受身に負荷がかかる動きの癖があったことからだと思っています。当時はまだ、下級生だったこともあり、合氣道が不向きでやめ時なのかなど色々なことを考えていました。しかし、やれることを続けようという意思が幸いあり、幸いにも無理をせず安静にすることで回復していきました。この経験は、上級生になってから大いに活きました。自分の身体の不調に気づき、変な怪我をすることが格段に減りました。怪我をしないことは、1つの実力と思っていいくらい、身体の大切さは忘れてはいけません。
同時に、精神的なケアも必要になってきます。二年生後半には、新入生の面倒をみるコーチの役職や、副務の役職として部の運営を担う立場になったことで、合氣道に限らず部についても考える機会、プレッシャーが増えました。私は、考え込む性格なので、1つ問題と感じると他にやるべきことも、すべて重く考えてしまいます。部活に限らず、ゼミや就活も同時に進めるという、ビックプロジェクトを自分に課し、その中をひたすらもがき続けるような日々でした。自分の土台を破滅させるわけにはいかないので、飲みに行ったり、時には遊んだりと心のどこかにゆとりを持つよう、心掛けました。皆さんも羽を伸ばせることをもっておいた方がよく、私はその一つが合氣道です。これはこれからも間違いないですね。
先輩・後輩のおかげで大会はメダルをいただきました。ほんとに人に恵まれてます。
・主務という役職
私の合氣道部での四年間をお話するのに、主務は外せません。部の運営には、主将や副将といった“THE部活”のような役職の他にも、部員の健康を考える医務や三田会との窓口となる役職、その他コーチなど多数存在しますが、主務は一番地味だともいえます。その主務を志したのは、自身が地味だということもありますが、一番は入部当初から主務の先輩の苦労を目にしてきたからではないでしょうか。イベントや合宿など、全てにおいてウラで主務が関わっているのは、皆さんお分かりだと思います。道場内で表立つことは少ないものの、部の運営に絶大なインパクトを残す主務に惹かれ、そして気づいたらなっていました。
主務の動きは、あの“別班(べっぱん)”ほどではありませんが、他の部員が知る機会はなく、業務内容も細分化すると書ききれません。それでも、部長監督や卒業生コーチのとのつながりが深く、いつも自分の業務を見て下さっていたので、励みになりました。
もちろん、ミスも沢山しでかしてしまい、同期の皆にも沢山迷惑をかけてしまいました。そういった中で、つくづく相手の立場にたって、想像力を持って行動することを考えさせられました。相手に業務の何をどう伝え、いつ伝えるか。全て完璧だったとは言えませんが、試行錯誤と失敗を繰り返した時間そのものが、主務としての大きな学びでした。このような経験は、これから大学を卒業し、働く中でも自分を支えてくれるであろう財産だと思っています。
・まとめ
合氣道部での四年間を、自分なりの目線で振り返って書いてみました。ここに書いたことは、今の自分が思い返す中で強く記憶に残っている出来事を並べたに過ぎませんが、最後まで読んでいただけたなら嬉しいです。ありがとうございます。
部での四年間は決していいことばかりではありませんでしたが、色んな経験が自分を変え、確実に今の自分を形づくっています。共に過ごした部員の皆とご指導くださった指導陣の先輩・先生方に改めて感謝いたします。
これからも、卒業生としてまた合氣道の稽古できることを楽しみにしています。ご飯や飲みにも行って、近況報告や昔話ができたら嬉しいです。


